蛙と蝸牛

本と映画の感想

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

アンモナイトの目覚め

アンモナイトの目覚め 1840年代、メアリー・アニング(ケイト・ウインスレット)は、イギリス南部の海沿いの田舎町で、観光客用の化石発掘と販売を細々と営んでいた。かつては恐竜の全身骨格化石を発掘するなどの画期的業績をあげていたが、女性であるがゆえ…

チョンキンマンションのボスは知っている

チョンキンマンションのボスは知っている(小川さやか 春秋社) 研究(アングラ経済)のために、著者は香港のタンザニア商人のたまり場であるチョンキンマンションに滞在する。マンションといっても木賃宿と食堂などが同居する建物なのだが、そこで長年暮ら…

RAGE(怒り)

RAGE(怒り)(ボブ・ウッドワード 日本経済新聞社) トランプ大統領の就任時の人事決定過程から2020年選挙の直前までの経緯についてトランプへの17回のインタビュウを中心にまとめたもの。 前半はマティス元国防長官の話が中心で、彼がいかに有能で勤…

猫を棄てる

猫を棄てる(村上春樹 文藝春秋) 著者の父:村上千秋の思い出を綴ったエッセイ。 父の記憶で鮮明なものが2つあるという。 一つは、著者が幼い頃に飼い猫を父といっしょに捨てに行った後、家に帰ってみるとその猫がすでに戻っていたこと。 もうひとつは、毎…

ストーリー・オブ・マイ・ライフ(わたしの若草物語)

ストーリー・オブ・マイ・ライフ(わたしの若草物語) 1860年頃、マサチューセッツ州に住むメグ(エマ・ワトソン)、ジョー(シアーシャ・ローナン)、ベス、エイミーの四姉妹は、父が南北戦争に従軍牧師として出征している中、母を助けて暮している。近所の…

剣嵐の大地

剣嵐の大地(ジョージRRマーティン ハヤカワ文庫) 中原(そういえば、この言葉本作には登場しないな。河間平野のあたり)では、ブラックウォーター会戦の戦後処理が進められ、タイウィン公が実権を握る。ジェイミーとブライエニーの旅は(アリアの旅と交錯…

歌の終わりは海

歌の終わりは海(森博嗣 講談社) 高名な作詞家:大日向慎太郎の妻:聖美は、夫の浮気調査を探偵の小川令子に依頼する。令子は助手?の加部谷とともに慎太郎の豪邸を監視するが、浮気の兆候は全くない。そのうちその豪邸内で(敷地内の別棟で同居していた)…

やさしい猫

やさしい猫(中島京子 中央公論新社) 奥山マヤの父は病死し、保育士の母(ミユキ)と二人暮らし。ミユキは、震災ボランティア先で知りあったスリランカ人のクマラと近所の商店街で再開する。クマラは就職難のスリランカから日本に来て自動車整備工場で働い…

廃都の女王

廃都の女王(グイン・サーガ137 五代ゆう ハヤカワ文庫) 続編シリーズ第7弾。ザザとウーラに導かれてスカールとスーティはフェラーラに赴く。グインが訪れた頃は栄えていたフェラーラはキタイ兵に破壊され女王リリト・デアとごく一部の住民が廃墟の神殿…

同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃て 1942年、故郷の村がドイツ兵に襲われたセラフィマは救助に現れた赤軍兵のイリナにスカウトされて狙撃の訓練を受ける。 セラフィマは、同時期に訓練を受けたシャルロッタ、アヤ、ヤーナと小隊を組織し、イリナに率いられて、スターリン…