2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
金融VS国家(倉都康行 ちくま新書) 金融を国家の成長エンジンとして活用できるかを、歴史から考察した本。 金融の発達は(他の制度や科学、産業と同様)戦争によって促されていることが多いことから説き起こされ、金融というのはひとつの社会制度なのだから…
銀河不動産の超越(森博嗣 文藝春秋) 大学を卒業しても就職先がなかった主人公は、しかたなく街角の小さな不動産屋に就職する。 お金持ちの婦人に紹介したヘンテコなデザインの一軒家を、婦人は主人公に格安で貸してくれるという。その家にはいつしかヘンテ…
ハンティング・パーティ 主人公(リチャード・ギア)は長年相棒(テレンス・ハワード)と世界中の戦場を駆け回った戦争特派員だったが、ボスニア紛争時の生放送でヘマをしてクビになる。一発逆転を狙って、500万ドルの賞金がかかったフォックス(セルビア…
コレリ大尉のマンドリン 正月深夜にテレビ放映されていたものを録画して見た。 ニコラス・ケイジ演じる主人公はイタリア軍の砲兵隊の指揮官。ギリシャの小島へ占領部隊として進駐する。イタリア軍はまったくやる気がなく、海岸で半裸で遊んだりして、真面目…
ときどき意味もなくずんずん歩く(宮田珠己 幻冬舎文庫) どこだったか忘れたが「とても笑える、本当の脱力エッセイ」という旨の評があり、それにひかれて読んでみた。 おそらく広告代理店のサラリーマンだった思われる著者は、旅行好きがこうじて(?)フリ…
きみが見つける物語(スクール編)(角川文庫編集部編) 「十代のための新名作」と銘打たれた角川文庫のアンソロジーシリーズ。 あさのあつこ、恩田陸、加納朋子、北村薫、豊島ミホ、はやみねかおる、村上春樹という豪華布陣で、ルビもふってあるので、本を…
名文を書かない文章講座(村田喜代子 朝日文庫) 村田喜代子さんというと、文学賞総なめで(実は作品を読んだことがないのだが、タイトルだけから推測すると)虚構性の強い難解そうな作品を書く人、という印象があった。 ところが文庫のオビには「文章を書く…
ルポ貧困大国アメリカ(堤未果 岩波新書) 4つの観点からアメリカの貧困層の実態を描く。 ①貧しさゆえに安くて高カロリーのジャンクフードに依存して肥満人口が増加している。②天災時の危機管理担当官庁(FEMA)の業務の一部が民営化されてハリケーンの被害…
チャイルド44(トム・ロブ・スミス 新潮文庫) 実話をヒントにしたミステリ。1950年代のソ連各地で子供の連続殺人事件が起きる。 ソ連では、理想の社会が建設されているという前提のもと、凶悪犯罪は存在しないというタテマエがあった。従って殺人らし…
陋巷に在り1(儒の巻) (酒見賢一 新潮文庫) (「泣き虫弱虫諸葛孔明」の感想でも書きましたが)酒見さんのデビュー作「後宮小説」は面白い作品で、いまだに強く印象に残っています。その後発表された「聖母の部隊」「墨攻」も面白かったので、続く「陋巷…