蛙と蝸牛

本と映画の感想

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

グーグーだって猫である(映画)

グーグーだって猫である(映画) 大家といっていいマンガ家が主人公(小泉今日子)。 長年いっしょに暮らしてきた猫(サバ)が死んで落ち込んでいた主人公だったが、あたらしい猫(グーグーという名前)を飼うことにし、ちょっと気に入った男もできて立ち直…

ハッピーフライト

ハッピーフライト 羽田発ホノルル行きの全日空機の、搭乗から出発、機体異常で羽田へ引き返すまでを、搭乗員、空港関係者を中心にドキュメンタリーっぽく、かつ、コメディタッチで描いた映画。 作り方によっては、面白くもなんともないようなものになりそう…

激しく、速やかな死

激しく、速やかな死(佐藤亜紀 文藝春秋) フランス革命後の、貴族達の話を中心とした短編集。実際の書簡などから取材したもので、本歌取りのもとが巻末に「解題」として掲載されている。 「荒地」がよかった。 フランスの司教が革命政権に愛想をつかしてア…

モノレールねこ

モノレールねこ(加納朋子 文春文庫) 日常の謎系のミステリ短編集。 「マイ・フーリシュ・アンクル」は、 父・母・祖父母が海外旅行中に事故で亡くなってしまった女子中学生の話。 この中学生は(祖母の具合が悪くなってから家族で)父の実家で暮らしていた…

酔って候

酔って候(司馬遼太郎 文春文庫) 幕末に活躍した藩主四人(山内容堂、島津久光、伊達宗城、鍋島閑叟)を描いた短編集。 「竜馬がゆく」の感想でも書いたけれど、司馬さんは物語の登場人物への好き嫌いを、おそらく意識的に前面に出しているような気がする。…

対岸の彼女

対岸の彼女(角田光代 文藝春秋) 角田さんの本をいままで読んだことがなかった。ふと、立ち読みした、あるムック誌に掲載された「旅と日常」(という題だったと思う)という短いエッセイが抜群にいい内容(立ち読みしながら泣きそうになるくらいよかった)…

PLUTO(1~7)

PLUTO(1~7)(浦沢直樹 小学館) オリジナルの手塚版を読んだことがないので、著者一流の思わせぶりな伏線につられて7巻まで読んでしまった。7巻に至って真相が大急ぎでバタバタと明かされるのだけれど、どうも、大仕掛けなわりには・・・という…

終末のフール

終末のフール(伊坂幸太郎 集英社文庫) 8年後に小惑星が地球に激突し人類は滅亡する、と発表されてから5年後、と言う設定の連作集。 一時の大混乱状態から小康をとりもどした社会で暮らす人達の日常のエピソードを通して生き続けることの意義を問う。 主…

神器

神器 (奥泉光 新潮社) 太平洋戦争末期、主人公が操舵員として乗り込んだ軽巡洋艦は、正体不明な陸軍将校達を乗せて横須賀から呉、舞鶴を回航し、やがて司令部の命令に反して単独で太平洋を東に進む。陸軍将校たちは実は狂信的な皇道派で、敗戦間近となった…