2005-01-01から1年間の記事一覧
佐賀純一さんが書いた「戦争の話を聞かせてくれませんか」(新潮文庫)を読み終わりました。開業医の著者が、身近の戦争体験者へのインタビュウを聞き書き形式でまとめたものです。 私は、戦記もの特に南方戦線のドキュメントをいくつか読んできましたが、第…
休みの日に買出しに行く近所のスーパーで、小学生3,4年生くらいの子供どうしがこんな会話をしていました。 「マックのチキンナゲットのタレが変わったの知ってる?」 「知らなーい」 「タレ」というのは、おそらくチキンナゲットに付いているマスタードと…
永瀬隼介さんが書いた「道場」(文藝春秋)を読み終わりました。 失踪した先輩の空手道場を引き継ぐことになった主人公は、会社をクビになったばかりで、今後のあてもなく、確たる理由がないままその道場を運営していきますが、道場のコーチや門下生がさまざ…
船戸与一さんが書いた「虹の谷の五月」(集英社)を読み終わりました。 日比混血の少年が、祖父とともに暮らすフィリピンの僻地の人々や山にこもり抵抗を続けるゲリラとの接触を通して成長していく姿を描く、船戸さんらしい筋書きの小説です。 「山猫の夏」…
デフレになっていろいろなモノやサービスが値下がりしました。その中で私が最もうれしかったのは、定価1000円ポッキリの床屋チェーンの出現でした。 もともと床屋に行って1時間も座っているのがとても苦痛で、顔をナイフでこすられる(髭剃り)も大嫌いでし…
何年か前にロッテが18連敗してプロ野球記録を作った時、連敗ストップまであと一歩というところで打ち込まれて敗れた黒木投手が泣き崩れてしまった姿が印象的でした。 その頃、私はロッテの二軍の練習グラウンドである浦和球場の近くに引っ越したので、肩の…
東野圭吾さんが書いた「容疑者の献身」(文芸春秋)を読みおわりました。 離婚後も付きまとう元夫を殺してしまった妻とその娘を、隣室に住む数学教師が警察の手から逃れさせようと周到な計画を練り、刑事を翻弄するが・・・といったミステリ。犯行側の視点…
18年ほど前に、私の勤める会社があるクレジットカード会社と提携してカードを発行したので、つきあいで(というか無理矢理)その会社のカード、しかも年会費1万円のゴールドカードを作らされました。当時は入社3年目で、そんな人に簡単に発行されてしま…
草森紳一さんが書いた「本が崩れる」(文春新書)を読み終わりました。 本棚に納めきれない蔵書を部屋中に積み上げてできた本の山で身動きもままならず、風呂場にいるうち、ほんのちょっとした不注意で風呂場の扉の外の本の山が崩れて閉じ込められてしまうな…
昔、山口県の徳山市(現在の周南市)の徳山競艇場の近くに住んでいたことがあり、開催がある休日には毎週欠かさず通っていました。 そのころ(今でもそうかも)徳山競艇は全国で一番売上が少ない場の座を大村競艇等と争っていて、競艇場は盆正月を除くと閑散…
森博嗣さんが書いた「大学の話をしましょうか」(中公ラクレ新書)を読み終わりました。 森さんは名古屋大学工学部(名大にはこの学部名称はなくなってしまったそうですが)の助教授にして、独特の雰囲気を持つミステリやエッセイをたくさん著している作家で…
ポリー・トインビーさんが書いた「ハードワーク」(椋田直子訳、東洋経済新報社)を読み終わりました。 イギリスの新聞記者である著者が、会社の休暇中に低所得者用の住宅に住み、各種の最低賃金スレスレの待遇の仕事(学校給食の調理や清掃、病院のポーター…
「天は二物を与えず」という成句の意味は、一人の人間にそうたくさんの長所があるわけではない、とか、何か長所があれば欠点もあるものだ、くらいの意味で使われている。 ジェラシーに満ちた、凡人のぼやきのような成句ではあるなあと思う。 二つ以上の秀で…
石田衣良さんが書いた「池袋ウエストゲートパーク」(文春文庫)を読み終わりました。石田さんが書いた本を読むのはこれが初めてです。 池袋西口公園に集う不良少年たち(というほど素行不良というわけでもないのですが)が池袋駅周辺で起こる事件を解決して…
藤原正彦さんが書いた「古風堂々数学者」(新潮文庫)を読み終わりました。 藤原さんが書いた著書は「若き数学者のアメリカ」など数冊を読んだことがあります。 初めて読んだ「若き数学者のアメリカ」の内容自体はほとんど忘れてしまったのですが、有名な作…
「ご都合主義」という言葉は、ストーリー展開が安易な小説などを批判するときに使われます。 「スカイキャプテン」は全編すべてが「ご都合主義」ではあるのですが、それが欠点にはなっていなくて、むしろ見る側は快感を覚えるほどです。 ヒロインは敵方ロボ…
伊坂幸太郎さんが書いた「ラッシュライフ」を読み終わりました。 「死神の精度」が面白かったので、もう一冊読んでみました。 少し前に「アヒルと鴨のコインロッカー」も読んでいましたが、話の組み立てが少し似たところがあって、複数の視点が交互に表れて…
堀田善衛さんが書いた「路上の人」(新潮社)を読み終わりました。 奥付を見るとこの本が出版されたのは1985年4月。古本屋で入手したわけではなく、出版当時に新刊で買ったものの1ページも読まずに20年間、私の実家の本棚のすみに置かれていたました。今…
「レーニンはつまるところテロリストであるにすぎず、彼にできるのはせいぜい宣伝活動を展開して時おり騒動を起こすだけだった。ボリシェビキとその他の活動家は、1905年にロシアで反乱が鎮圧されると後退を余儀なくされた。しかし、第一次世界大戦でロ…
伊坂幸太郎さんが書いた「死神の精度」(文芸春秋)を読み終わりました。 不慮の事故で死ぬことになった(本人は知らない)人のもとに主人公の死神が人間の格好で現れ、その人が死にふさわしいかを調査するという話(を集めた短編集)。 死神は人間ではない…
アメリカではハリケーンに人の名前を付けている。最近有名になったのは「カトリーナ」とか「リタ」とか。 世界中にかなりの人数がいると思われるカトリーナさんやリタさんは気分が悪いに違いない。自分の名前が数多くの人を死傷させた原因として連日TVなどで…
村上春樹さんが書いた「海辺のカフカ」(新潮社)を読み終わりました。 私の住むマンションでは共用部の小さな部屋が図書室になっていて、住民が読み終わった本を寄贈して、それが並べられ、自由に借りられることになっています。読み終わるとすぐに持ってき…
鈴木輝一郎さんが書いた「ほどよく長生き 死ぬまで元気」(小学館文庫)を読み終わりました。 鈴木さんの体験に基づく小説で、親族が相次いで病に倒れる中、工具店の社長業と作家の兼業をこなしていく多忙な日常が描かれています。 作家が書いているのにロハ…
三浦しをんさんが書いた「桃色トワイライト」(太田出版)を読み終わりました。 月曜日のお楽しみは、「ボイルドエッグ」という出版エージェント(?)のサイトに連載されている三浦さんの読書エッセイの更新です。最近、更新が火曜日になったりお休みしたり…
いわゆるゆとり教育の見直しがすすめられている。何十年かぶりに全国統一学力テストも復活するという。 私は小学校の頃の記憶を呼び起こされた。 その頃、知能テストという、知能指数を測定できるという触れ込みのテストを毎年受けさせられた。私はたいがい…
網野善彦さんが書いた「日本の歴史をよみなおす(全)」(ちくま学芸文庫)を読み終わりました。 著者の主張は、米作を中心とした農業生産により自給自足を達成しそれゆえに外界に対して閉じた環境が江戸時代までの日本社会の特色であったという通説を否定し…
羽生善治さんが書いた「決断力」(角川One テーマ21)を読み終わりました。 教訓めいたことを書いてあるところは、なんというか、まあ、ありきたりのビジネス本に書いてあるようなこと程度のものなのですが、本書の魅力はそういった部分以外にありました。 …
ここ数年、子供の夏休みに、首都圏のJR東日本の駅でポケモンスタンプラリーが開催されています。これは首都圏の各駅に、駅ごとに違うポケモンのスタンプが設置してあり、これを一定数集めると賞品をもらえるという企画です。 はじめは山手線内の駅から始ま…
雫井脩介さんが書いた「犯人に告ぐ」を読みおわりました。 私は、好物はとっておいて最後に食べる性格のせいか、たまっている未読本のうち、面白そうなのは、後回しにしてしまうことが多いです。 この本も昨年買ったものを今年8月になってやっと読み始めま…
「追及・北海道警「裏金」疑惑」(北海道新聞編、講談社文庫)を読み終わりました。 北海道警察で、捜査報償費などの名目で予算化されていた現金をいったん受領後、署ごとに幹部が保管、本来の目的に使用せず幹部の交際費やヤミ手当てにあてていたという事件…