蛙と蝸牛

本と映画の感想

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

定刻発車

三戸祐子さんが書いた「定刻発車」(新潮文庫)を読み終わりました。 大手出版社の文庫で、文庫化前の本が自社以外から出版されている場合(人気作家の争奪を除く)、たいてい充実した内容であることが多いといわれます。 面白い本をさがすのが職業である文…

うたう警官

佐々木譲さんの書いた「うたう警官」(角川春樹事務所)を読み終わりました。 北海道警察の不正事件を背景に、議会で証言しようとしたために罪をかぶせられた同僚を救おうとする警察官の話。 冒頭の(本筋とは関係ない)逮捕シーンが迫力があって期待したので…

誰も知らない

カンヌで賞を取っていなければ、おそらくこの映画を見ることはなかったので、まず映画祭の審査員の人たちに感謝したい気持ちです。 親に見捨てられた4人の子供の話という程度の予備知識はありましたが題材になった事件については知りませんでした。冒頭、タ…

国家の罠

「インタビューを終えてから、渋谷図書館に本を返しに行く荒木浩に同行する。返却が遅れたことを理由に逮捕された信者が実際にいるとのこと。これが法治国家日本の現実だ。戦後半世紀の繁栄を経て辿り着いた民主国家日本の実相だ。しかし今の社会にこの自覚…

赤瀬川原平の名画読本

赤瀬川原平さんが印象派を中心としたいわゆる名画を解説した「赤瀬川原平の名画読本」(光文社知恵の森文庫)を読み終わりました。 私は赤瀬川さんが絵画の解説をした本が好きで、何冊か書棚の目立つところに置いて、思い出した頃に見返しています。 赤瀬川…

電子兵器奪取

おととい、谷甲州さんの書いた「電子兵器奪取」を読み終わりました。 いわゆる架空戦記シリーズ「覇者の戦塵」の最新刊です。 このシリーズは足掛け15年に渡って続いていますが、最初の「北満州油田占領」から欠かさず読み続けています。 このシリーズの特徴…